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Syarakuオススメ&気になる映画
2017年4月21日 - 写真のこと
プロラボが運営するプリントの通販ショップ「Syaraku Girls」をご利用いただきまして、ありがとうございます。
本日は、「Syarakuオススメ&気になる映画」のいくつかご紹介をします。
今回は、写真家やカメラマンにフォーカスしたドキュメンタリー映画をチョイスしてみました。
1.パリが愛した写真家 ロベール・ドアノー<永遠の3秒>(2016年/フランス)
公開日:2017.4.22(土)
監督:クレモンティーヌ・ドルディル
出演:ロベール・ドアノー、ダニエル・ペナックほか
劇場:東京都写真美術館ホール、ユーロスペースほか順次全国上映予定
こちらは、今週から公開になるロベール・ドアノー初のドキュメンタリー映画。公開劇場のひとつとなる東京都写真美術館のエントランス前に大きく掲げられている「パリ市庁舎前のキス」の写真を目にしたことがあると思います。実の孫娘であるクレモンティーヌが監督をつとめ、フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの人生と創作を映し出した作品とのこと。これはとても観たい作品です。
2.ヴィヴィアン・マイヤーを探して(2013年/アメリカ)
監督:ジョン・マルーフ、チャーリー・シスケルほか
シカゴ在住の歴史研究家であるジョン・マルーフがオークションで大量の古いネガを手に入れた経緯から世界的に知られるようになった故ヴィヴィアン・マイヤーの足跡をたどるドキュメンタリー映画。
20世紀の時代背景を独特の視点で切り取りながらも、写真生前1枚も公表をすることがなかった理由は何故なのか。写真に映る時代背景や彼女自身を紐解いていきます。
個人的なみどころは、現代におけるプリント技術が垣間見られるヴィヴィアンのネガをスキャンしてプリントするシーンと、ヴィヴィアンが生前、ロンドンで心開ける写真屋さんに出会えた場面です。彼女のネガフィルムの発見者であり、この映画の監督でもあるジョン・マルーフの調査や探求心にも感心してしまいます。ローライフレックス好き、ライカ好きも必見です。
3.アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生(2008年/アメリカ)
監督:バーバラ・リーボヴィッツ
出演:アニー・リボヴィッツ、ジョージ・クルーニー、ジョン・レノンほか
後世に語り継がれるジョンの肖像写真とも言うべき、裸のジョン・レノンがヨーコ・オノに抱きつく写真を撮影した女性写真家のドキュメンタリー映画。彼女の妹バーバラが監督を取り、数多くのセレブリティに愛される写真家の原点にスポットライトをあてています。みどころは彼女にとっての写真とは何か、被写体自身が覚えていないような瞬間を切り取る独自の着眼点。写真家として、ロックファンも必見の内容です。
ご紹介した3点はいずれもフィルム時代を謳歌している写真家のドキュメンタリーです。撮影方法や考え方、時代と切っては切り離せない「写真」ですが、今後の時代はどのように残っていくのか。写真の持つ力や撮ることのヒントが多く隠されています。
見終わった後、今すぐに撮りに行きたくなってしまうこと請け合いです。
ご興味ある方は是非、観てみてください♪