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銀塩写真はこうしてできる

2017年6月23日 - 写真のこと

デジタルデータをRGBのレーザーで焼き付けを行う機械「ライトジェット」

今週もSyaraku Girlsをご利用いただきありがとうございます。

「銀塩写真」と聞いてピンと来る方、聞いたことはあるけどよく分からない、インクジェットプリントとどう違うの?という疑問がある方がいるかと思います。ウィキペディアを調べていただくとわいわいと情報が出てきますので、本日は当プロラボの場合、「銀塩写真が出来上がるまで」という工程を説明し、理解を深めていただこうかなと思います。

ものすごく簡単に言ってしまうと、ペーパーに塗布された特殊な銀に化学反応を起こさせて像を浮かび上がらせる工程を経ているため「”銀”塩写真」と呼ばれています。

1.プリントしたい画像データをパソコン上でレイアウトしたり、色補正をしたりします。そのデータを仮にAとします。

2.レーザー露光する
一見普通の紙に見える使用するグロスペーパーやマットペーパーには、実は見えない特別な薬品(乳剤層)が塗布されています。R(レッド)の光に反応する薬剤、G(グリーン)の光に反応する薬剤、B(ブルー)の光に反応する薬剤など、いくつかの特別な薬品が層になって仕込まれています。この中に銀が含まれています。これを俗に「生ペーパー」と呼んでいます。未開封の生ペーパーには黒シートが掛けられており、少しの自然光や照明などの光で反応してしまうのを防ぐためです。

この生ペーパーをレーザー露光機ライトジェットにセットします(ここは暗室での作業となります)。RGBで情報が送られ、生ペーパーにAのデータを露光させます。この作業後のペーパーはまだ像が出てきていません。(実際は光に当てられないので、未確認です)

3.現像する
露光させたペーパーを現像機に通します。 1300mm幅のペーパーが通るくらい巨大な現像機には、大きく4つに分けた水槽のようなものがあります。第1液、第2液、水洗2つ(水)をペーパーが流れることにより、ペーパーに塗布された薬品と現像液が化学反応を起こし、像が浮かび上がるしくみなのです。その後、きちんと乾燥されて写真が出来上がります。

インクではなく、レーザーで焼き付けて、現像させることによって画像が再現されるのです。

デジタルが進んだ今でも根強い「銀塩写真」ファンが多いのは、カメラがそもそも光がなければ像が映らず、光で受け取った像を光で映し出したいからというのも一説あるのかなあと思っています。味わい深い銀塩写真を体験してみてはいかがですか?
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